大阪歯科大学 教員情報      
     


発表言語 日本語 
発表タイトル 歯科大学附属病院における義歯修理時の義歯消毒の遵守率向上への取り組み. 
学会名 第29回日本環境感染学会総会・学術集会 
発表形式 口頭 
発表者・共同発表者 西村 元彦, 鳥井 克典, 川原 幹夫, 谷本 啓彰, 護邦 英俊, 蝿庭 秀也, 上野 美奈, 福澤 美智子, 岸本 篤子, 篠永ゆかり, 大久保 直, 松本 和浩, 林 宏行, 覚道 健治 
発表年月 2014/02/14 
開催地 東京 
学会抄録 「日本環境感染学会雑誌」 抄録集 
概要 目的:当病院では、義歯の修理において、患者の口腔内から取り出した義歯を歯科医師や歯科衛生士が消毒した後、技工室に持ち込み歯科技工士が修理を行う。消毒は15分間消毒液(0.12%次亜塩素酸ナトリウム溶液)に義歯を浸漬することが、当病院でマニュアル化され、その取り組みについて第27回日本環境感染学会総会において発表した。今回、義歯修理時の義歯の消毒の現状を細菌検査によって調査し、その結果をフィードバックすることによる啓蒙活動を行っているので報告する。

方法:平成25年4月23日~6月11日に補綴科から技工室に修理のために持ち込まれた30床の義歯を対象とした。義歯内面を綿棒で擦った後、培地に塗抹し、細菌を培養した。次に消毒液への浸漬時間が細菌量に及ぼす影響を調べるために、患者から取り出した義歯を水洗のみ、浸漬時間1、3、5、10、15分の条件でそれぞれ5床ずつ細菌検査を行った。以上の結果をフィードバックし啓蒙活動を行った。

結果:30床の義歯のうち6床のみが無菌であり、24床からは細菌が認められ、消毒の遵守率は低かった。浸漬時間が細菌量に及ぼす影響では、浸漬時間が15分でのみ細菌は確認されなかった。以上の結果を、講習会やポスターで提示し、消毒の遵守率の向上を目指している。