発表言語 |
日本語 |
発表タイトル |
共培養された正常ヒト皮膚線維芽細胞および正常ヒト臍帯静脈内皮細胞における4-(2-hydroxyethyl)-1-piperazine ethanesulfonic acidの影響 |
学会名 |
第15回日本外傷歯学会総会・学術大会 |
発表形式 |
ポスター掲示 |
発表者・共同発表者 |
岡村 友玄, 西川 哲成, 和唐 雅博, 富永 和也, 田中 昭男 |
発表年月 |
2015/07/12 |
開催地 |
福岡県北九州市 |
学会抄録 |
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概要 |
脱落歯を貯蔵する液に求められる性質は、体液に近い浸透圧、pH緩衝作用、栄養素などが考えられる。市販されている歯の貯蔵液はpH緩衝作用がないか、あるいは緩衝作用の弱いリン酸緩衝溶液が多い。今回我々は、各種貯蔵液に組織培養で広く用いられているpH緩衝剤を付加し、培養細胞への影響を生化学的、形態学的に検討した。10% FBS含有DMEMで培養した正常ヒト皮膚線維芽細胞(NHDF)および正常ヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVEC)を用いた。これらの細胞を10 mMおよび50 mM の濃度の4-(2-hydroxyethyl)-1-piperazine ethanesulfonic acid (HEPES)を添加したTeeth Keeper NEOなどの歯の貯蔵液中にて保存し、3, 6および24時間後の生細胞をMTT法で生化学的に検討し、さらにCalcein-AMで染色して共焦点レーザー顕微鏡で形態学的に観察した。保存6および24時間後においてHEPESを添加したTeeth Keeper NEOでは非添加群に比べ生細胞数が増加した。歯の貯蔵液にpH緩衝剤を付加することで生細胞は増加することが示唆された。 |