大阪歯科大学 教員情報      
     


発表言語 日本語 
発表タイトル AMINOTORIPA® No.2 を用いたヒト歯根膜線維芽細胞の保存 
学会名 第27回NPO法人日本口腔科学会近畿地方部会 
発表形式 口頭 
発表者・共同発表者 石原 里紗, 穴田 理嵯, 荒川 義之介, 五十嵐 千穂, 岡村 友玄, 西川 哲成, 和唐 雅博, 富永 和也, 田中 昭男 
発表年月 2015/11/21 
開催地 大阪府大阪市 
学会抄録  
概要 AMINOTRIPA®No.2は電解質、糖質、アミノ酸を含む輸液製剤であり、細胞の恒常性を維持するには適しているので、顎顔面の外傷によって脱落した歯の細胞の活性を保つには有効である。現在、種々な保存液が存在するが、より優れた保存液の開発が望まれる。そこで今回、新しい保存液を開発するために、AMINOTRIPAおよび牛乳中に保存した細胞のミトコンドリア活性を明らかし、歯の保存液としての有用性について検討した。各種濃度のpH緩衝液を添加したAMINOTRIPA®No.2 中に培養ヒト歯根膜線維芽細胞を37℃で保存した。保存1.5、3および24時間後にMTT法によってミトコンドリア活性を測定した。
100 mM HEPES を含み、超純水で8倍希釈したAMINOTRIPA® No.2溶液中に3時間保存したものが最も高いミトコンドリア活性を示した。HEPES添加8倍希釈AMINOTRIPA® No.2は歯の保存液として有用であることが示唆される。