大阪歯科大学 教員情報 | |
論文種別 | 原著 |
記述言語 | 和文 |
表題 | 新製法によるオールセラミッククラウン-乾燥方法による適合性の改善- |
掲載誌名 | 歯科医学 (ISSN:00306150) |
巻(号):頁 | 78(1):7-12 |
著者・共著者名 | 増田 貴行, 柿本 和俊, 北尾 徳嗣, 髙橋 一也, 小正 裕 |
発行年月 | 2015/03 |
概要 | 我々は,オールセラミッククラウンのコーピングを特別な機器や複模型を使用せずに,短時間で容易に製作可能な焼成陶材法を開発し,臨床応用の可能性を報告した.これまでの研究において,製作時間を大幅に短縮して強度を改善したが,適合性を改善とする必要性が明らかとなった.
そこで本研究では,1次焼成時の乾燥方法を自然乾燥と熱風乾燥(ドライヤー)の2条件とし,1次焼成後と2次焼成後の適合性を調査した. その結果,1次焼成後の自然乾燥時の浮き上がり量は平均190 μm,熱風乾燥時の浮き上がり量は平均37 μmであった.2次焼成時の自然乾燥時の浮き上がり量は平均298 μm,熱風乾燥時の浮き上がり量は平均212 μmであった. 1次焼成後では危険率1%でドライヤーで乾燥したほうが浮き上がり量が小さい結果となった.2次焼成後では乾燥法による有意差はなかった.すなわち、ドライヤーでスリップを乾燥させることは、1次焼成後の適合性の改善となった.また、2次焼成によってコーピングの適合性は低下し、ドライヤーの乾燥による適合性の改善効果は明確ではなくなった. |
DOI |
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