大阪歯科大学 教員情報 | |
論文種別 | 原著 |
記述言語 | 和文 |
表題 | The Effects of Minimally Invasive Periodontal Surgery on Bone Resorption
and Angiogenesis. |
掲載誌名 | 日本歯科保存学雑誌 (ISSN:03872343) |
巻(号):頁 | 61(2):96 |
著者・共著者名 | 東 仁, 津守 紀昌, 梅田 誠 |
発行年月 | 2018/04 |
概要 | 目的 : MIS (minimally invasive surgery) の概念の下, 歯周組織再生療法を低侵襲な術式で行うことで, 良好な臨床結果が得られることが数多く報告されている. しかし, その良好な結果を導くことができる組織学的な根拠は, いまだ数少ない. 本研究は, 低侵襲に行う歯周外科が歯周組織の早期創傷治癒にどのように影響を与えるのかを明らかにするために, 侵襲の程度を変えた術式で歯周組織欠損を作成し, その早期治癒過程をそれぞれ組織学的に比較, 観察した.
成績 : 対照側と比較して実験側では, 早期に炎症細胞性浸潤が消退し, 線維芽細胞が認められた. 骨欠損部に対するTRAP陽性細胞数は, 術後3, 5日目の実験側において, 対照側と比較して有意に低値を示した. さらに欠損部内の新生血管数は, 術後3, 5日目において, 対照側と比較して実験側のほうが, 有意に高値を示した. 結論 : 低侵襲を考慮した歯周外科は, 術後早期における破骨細胞発現の抑制, 血管新生と創傷治癒の促進に影響することが示唆された. |
DOI |
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